akachino_journey’s blog

新卒旅人バックパッカーの日記です

世界最古の都市⁉ 2022年度版アルメニア、エレバンの観光、押さえるべきポイント10選

こんにちは!

今日紹介するのは”新卒旅人”になって最初に訪れた町アルメニアの首都エレバンです。南コーカサス地方でもトルコとの国境に近く歴史も長い町ですが、日本人にはまだあまりなじみがない場所の一つかもしれません。日本との直行便もないので中東やヨーロッパでの国際乗り継ぎ便を使っての入国が一般的です。

 

エレバンは首都にしてはコンパクトで非常に観光がしやすい町です。見どころは数多くありますが、徒歩圏内に集中しているので、いくつかの必見観光ポイントを押さえておけば見逃すことなく町を楽しむことができると思いますので、この記事では観光名所から試すべき食べ物まで重要度順に紹介していきます。

 

1.共和国広場 Republic Square 

共和国広場(英名Republic Square, アルメニア名 Հանրապետության հրապարակ)はアルメニアで一番華やかな場所といっても過言ではないエレバン中心部にある広場です。旧ソ連時代はレーニン像が建っていたそうで「レーニン広場」と呼ぶ人もいるとかいないとか、、

ここには写真の建物、「連邦政府庁舎」をはじめ「アルメニア歴史博物館」「ダンシングファウンテン」と呼ばれる噴水など、思わず立ち止まって息をのむ大きな建造物や見どころが一つに集まっています。エレバンを丸く囲む幹線道路のちょうど中心点あたりに位置する場所でもあるので、滞在場所などにこの周辺を選ぶのもよいかもしれません。

 

実際に訪れたり地図でこの広場を見ると四角や丸ではなく楕円形をしていることに気が付きます。アルメニアの伝統的な絨毯によく描かれる模様をモチーフにしたといわれているそうです。

また夜には広場を囲む5つの建物がライトアップされ雰囲気が日中と変化するのでそちらも必見です。私が訪れた4月はイースターのイベントが広場で行われていてこんなロマンチックな広場を見る事が出来ました。ほかにも多くのイベントが開催されるらしいので運が良ければ特別な共和国広場を見ることができるかも?

 

2.カスカッド The Cascade

英語でカスケードは階段状に流れる滝を意味しますが、アルメニアではフランス語風でエレガントにカスカッドに近い発音です。アルメニアではこれ以外にも感謝を伝えるときはメルシーといったり言語面でなぜかフランスとのつながりを感じます。

こちらは、エレバンを代表するもっとも有名な観光名所のひとつで長い階段のような建築物です。あまりに大きいので見つけた時は「あっ」と声を出すこと間違いなし。

階段や手前の公園には多くの像やアート作品が並んでいるのでそちらも必見⁉

階段を上っていくとカスカッドの上からエレバンの街を一望できるので展望台としても最高の場所ですが、足腰に自信のない人は階段内部にエスカレーターも用意されているのでそちらをご利用ください。

 

さらに階段内部には週末限定でCafesjian Museum of Art またはCCAと呼ばれる美術館が解放されます。この美術館はカスカッドをつくったカフェスジアンという人の名前を取って付けられました。カスカッドは一つの見どころで階段、アート、景色が一気どりできる場所です!

さらにカスカッドを上りきってもうひと踏ん張りで、アルメニアソ連の友好関係50周年を記念した巨大な記念碑があります。道中は工事中で少し残念でしたが、てっぺんから眺めるパノラマビューのアララット山は本当にまるで自分がアートの額縁の中に入ったかのような気持になれるので必見です。

3.エレバン歌劇場 Yerevan Opera Theatre

スカッドから南にまっすぐ一つ交差点を超えるとすぐに見つかる大きな石造りの建物はオペラハウスです。ソビエト連邦時代に建てられた歌劇場で、建物内には二つの巨大なコンサートホールがあります。

オペラ座の周りにいくつもある有名音楽家アルメニア音楽史に名を刻む人々の像も探してみると面白いかも?

現在でも数日に一回ほどの頻度でコンサートや演劇が開催されているので興味がある方は公式ウェブサイトで演目の確認、チケットの購入までできますのでこちらからどうぞ

www.opera.am

 

またこのエレバン歌劇場後ろにある自由広場は、カフェがあったり家族連れが遊びに来る公園のようになっています。そこでティータイムを過ごすのもエレバン風の楽しみ方かも、、?

4.ヴェルニサージュ Vernissage

 

ヴェルニサージュはエレバン中心部南東部にある路上マーケットです。共和国広場からもほど近く歩いてのアクセスが可能です。中東のバザールと違いきれいに整備された区画に写真のような露店が立ち並び手に入らないお土産はないといっても過言ではありません。

鮮やかな刺繍のバッグやスカーフなんかをおみやげにいかがですか?

お土産の露店以外にも少し座れる食事処も見つけました。私はここでアルメニア風薄焼きピザ ”ラフマジュン”を食べました。薄く伸ばしたパン生地に肉を乗せて焼いた料理で、マクドナルドがない国として知られるアルメニアではこの”ラフマジュン”は小腹が空いたときにもってこいの軽食らしいです。

ついでに”ラフマジュン”はオスマン文化が残る国では頻繁に見つける事が出来ますが、その発祥がアルメニアなのかトルコなのかで揉め事になるほど人気な料理ですので是非アルメニアでもご賞味ください。

5.ブランデー工場見学

アルメニアエレバンを語るうえで絶対に忘れてはいけないのがアララット山ですよね。正確には現在はトルコ領にある山なのですが、アルメニアの人がその山にはせる思いは非常に強く、国を代表するコニャックの名前にもなっています。

空港からエレバンに来た人ならバスやタクシーのアクセスで絶対に目に留まる赤煉瓦の大きな建物がエレバンブランデーカンパニー”Yerevan Brandy Company”です。

建物内には日本では手に入らない激レアの限定コニャックが購入できるショップや、4500ドラム≒約1500円から参加できる一時間ほどのツアーに参加することができます。ツアーは予約制なので下記のページで訪問前までに予約を済ませておくと便利です。

en.araratbrandy.com

また、この建物から徒歩五分程度の場所にもう一つアルメニアを代表するワイナリーがあります。”NOY Wine Factory”でこちらも大きな看板を構えているので見逃すことはないでしょう。こちらもツアーに参加でワインのテイスティングとブランデーの工場見学ができ非常に人気がありますのでお酒好きの方は二つとも訪ねて比較してみるのも面白いかもしれません。

6.ズヴァルトノツの教会堂

ズヴァルトノツは空港名にもなっている土地名なので、非常に覚えにくいアルメニアの地名の中では帰るころには少し聞きなじみになる地名です。実はこのズヴァルトノツはUNESCO世界遺産に登録されている教会の遺跡があることでも有名なんです。7世紀にたてられた教会でアルメニア使徒教会の総本山として最も格式の高い教会でした。今では地震によって当時の形を見ることはできませんが、残った建物部分に入ると今でも不思議な気持になる、そんなスピリチュアルなところです。

入場するのに外国人は1300ドラム≒430円かかりますが遺跡奥にある博物館のチケットも備えていますのでかなりお得です。

問題はアクセスが悪いことでしょう。正確にはエレバン中心部から20kmも離れているのです。ネット上にはバスの情報がありますが実際に現地ではこの場所に行くバスを知っている現地人は皆無に近いのと、帰りバスを見つけることがほぼ不可能に近いという二点から、私はタクシーをお勧めします。

エレバン市内には乗り合いでタクシーの値段を割って使う乗り合いタクシーに乗るポイントがいくつかあるので現地でそれも見つける事が出来れば安く移動できるかもしれません?

7.多種多様な宗教的建造物を観光

アルメニアは国家としてキリスト教を信仰し始めた世界で最初の国といわれるほど宗教と切れ離せない国なんです。エレバンには日本ではマイノリティの東方諸教会が宗派の教会を見学することができます。聖グレゴリウス大聖堂がその代表格ですが、個人的なおすすめはエチミアジンの教会です。

「工事中なの残念!」でしたがこの周辺にはモダンな宗教建築から写真のような伝統的な作りのものまで、一つの敷地に混在する様々な宗教建築を一気見することができます。

さらに1700年代にアルメニアの土地を支配していたイラン系民族によって建てられ、今でもアルメニアイスラム教徒の集まるモスク ”ブルーモスク”もエレバン中心地からアクセスしやすいので是非見に行ってみてください。名前の通り青いドームと入口の壁が美しく一見の価値ありです。

8.町で一番地価が高い? エレバンの銀座 Northern Avenue

エレバン歌劇場の自由広場からまっすぐに伸びる道がアルメニアのセレブが集まるTshir Street (Northern Avenue)です。高級車やアルメニアの高級マンションが並ぶエリアでショッピングストリートとしても名高い通りです。

写真のようにエレベーターで入店できるピザ屋があったり意外と先進的な通りです。寒い日はこの通りの下にある地下街も通り抜けられる仕組みになっています。地下もお土産屋さんやファッションブランドなども立ち並ぶ面白い街になっているので要探索です。

エレバンには便利な地下街が沢山あります

9.アルメニア人虐殺記念館 ツィツェルナカベルト

アルメニアは周りを大国に囲まれているため多くの戦争や苦しい過去を乗り越えてきた国でもあるのです。このモニュメントは1900年代にオスマン帝国時代虐殺にあったとされるアルメニア人の死を弔う場所です。大きな石の壁には犠牲になった人たちの名前が刻まれ、円形のモニュメントには弔いの火が今も灯ります。

毎年4月24日にはこの場所に国民が集まり追悼式が行われます。

高台に作られた追悼碑

中には虐殺博物館と名付けられた博物館もあります。ショッキングな内容も含みますので、より深くアルメニア負の遺産的側面から学習したい方にお勧めです。

10.アルメニア料理を楽しむならここ Restaurant Karas

旅行先で絶対に失敗できないのは食事ですよね。伝統的なものに挑戦してみたいけど失敗したくない方のために、一つ私の個人的おすすめレストランを紹介します。カラスレストラン"Karas" という名前で一言でいうと”アルメニア版の大戸屋”です。

安価にほぼすべてのアルメニア料理をここでコンプリート出来ます。

アルメニアドルマ

アルメニア風ロールキャベツ!と呼んでいます。キャベツの代わりにブドウの葉で肉がまかれているのが特徴でヨーグルト風のソースでつけていただきます。絶品!!

 

アルメニアハリサ


アルメニアおかゆ!と呼んでいます。日本人の舌にも合うこと間違いなしのあっさり系伝統食です。

アルメニアケバブの種類も豊富

オスマン帝国の影響でケバブアルメニアの食事を語るうえで絶対に忘れられない存在です。ぜひ滞在中はいろいろな種類をお楽しみください!

 

まとめ

個人的にエレバンは観光に必要な美しい建物などの「見どころ」、博物館や知るべき歴史などの「深み」、食事やお酒などの「娯楽」が程よいバランスで混在する面白い街だと感じました。ぜひ訪問した際にはまた違った深みを発見してみてください!!